副腎疾患

副腎疾患イメージ

副腎は、腎臓の上にある小さな内分泌臓器です。副腎疾患は、この臓器のホルモン分泌量が多くなり過ぎたり、少なくなり過ぎたりする病気です。主な疾患には、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、アジソン病などがあります。

原発性アルドステロン症

主に副腎に腫瘍(腺腫)や過形成などが発生して起きるとされ、それに伴ってアルデステロンが過剰に分泌されている状態を原発性アルドステロン症と言います。この場合、体内にナトリウムが蓄積され、高血圧の症状がみられるようになっていきます。なお、同疾患にかかっている方は二次性高血圧の患者さんとなっており、日本人の全高血圧罹患者の1割程度を占めるのではと言われています。
症状は、高血圧、低カリウム血症になりやすいといったことがあげられます。この場合は筋力低下、手足の麻痺、脱力発作、多飲・多尿など生じます。
治療に関してですが、どちらか片方の副腎にのみアルデストロンが過剰に分泌されているという場合は、異常(病変)のある副腎を摘出する手術療法(腹腔鏡下手術)が選択されることもあります。ただ手術が困難、両方の副腎ともに分泌過剰となっている場合は、薬物療法となります。この場合、アルデストロン拮抗薬(スピロノラクトン、エプレレノン)やカルシウム拮抗薬などを用います。

クッシング症候群

クッシング症候群は、いくつかのタイプがありますが、代表的なものとして副腎皮質の腫瘍があります。これに伴ってコルチゾールが過剰に分泌されてしまい、肥満などの症状が出現します。特に、手や足は細く、おなかまわりに脂肪がついてきます。顔は月のように丸くなってきます(満月様顔貌)。また高血圧や糖尿病を併発します。治療としては、手術などを検討します。

アジソン病

アジソン病は、アルドステロンやコルチゾールなどのホルモンの分泌量が慢性的に低下してしまう病気です。主な症状としては、疲労感、筋力低下、筋肉痛、関節痛、嘔吐、腹痛、下痢、発汗、起立性低血圧、精神的な落ち込みなどがあります。治療にあたっては、不足するホルモンの補充が必要になります。適切な治療が行われたならば、予後は比較的良好で、つらい症状を抑えることができます。

五反田糖尿病・甲状腺内科ひだまりクリニック

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